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モーション検知も可能なOSSの監視カメラシステム〜ZoneMinder〜

経営企画室 OSS企画チーム 森 彰吾

今回は、監視カメラと連携して動作するソフトウェア「ZoneMinder」を紹介します。

ZoneMinderとは

ZoneMinderとは、監視カメラの映像を一括でモニタリングするためのオープンソースソフトウェアです。監視カメラの映像をWebブラウザ上で一覧で見たり、動きのあった部分の映像をキャプチャとして残したりすることができます。

ZoneMinderの特徴

ZoneMinderには以下の特徴があります。

各メーカーのカメラに対応

ZoneMinderは、RTSPというメディア配信のための規格に対応したカメラであれば、基本的に利用可能です。そのため、異なるメーカーのカメラであっても、ZoneMinderで一括して映像を確認することができます。つまり、カメラのメーカーに合わせて専用のシステムを導入する必要はありません。

録画とモーション検知

ZoneMinderは、カメラごとに動作モードを変更することができます。例えば次のような動作モードがあります。

  • モニタリングのみを行う
  • 録画のみを行う
  • 映像に動きがあった場合にキャプチャを保存する
  • 録画とキャプチャの両方を行う

動作モードを切り替えることで、「カメラの映像を人間が確認するだけ」、「カメラの映像を全て記録する」など、用途に合わせた使い方が可能です。ただし、全ての映像を録画すると多くのディスク容量が必要となるため、「動きのあった部分だけを画像として残す」という使い方もできるようになっています。

ゾーンごとのモーション検知率の調整

ZoneMinderは、映像の一瞬を画像として切り出し、その画像の現在と過去との差で動きの検知を行います。ただし、この方法では誤検知が多くなったり、逆に細かい動きを検知できなかったりなどの問題が発生します。

この問題を回避するため、カメラの映像画面をゾーンという単位で分割し、ゾーン毎に検知のルールや検知率を変更することができます。

自動実行機能

ZoneMinderは、Web画面上で様々な自動実行タスクを設定可能です。例えば、デフォルトの自動実行タスクに、「ディスクの使用率が90%を超えると古い動画や画像を削除する」というタスクがあります。自動実行タスクは、条件やアクションを自分で設定することができます。特定のカメラで動きがあった場合にメールで通知する、などの動作も可能です。

ZoneMinderの課題

現状のZoneMinderでは、日本語の表示が上手く行われません。日本語化自体はされていますが、2002年にリリースされてから開発が継続しているソフトであるため、現在のブラウザ環境では利用しにくい状態となっています。

また、検知感度の調整が難しいという課題もあります。実際のカメラによる試行錯誤が必要になるため、利用者自身がトライアンドエラーを繰り返して最適なパラメータを探すことになります。

デージーネットでは

ZoneMinderには、カメラ操作の他にも多くの機能が存在します。デージーネットでは、引き続きZoneMinderの調査を進めると共に、パラメータの調整方法や手順など、お客様のニーズに沿って利用しやすい方法を検討・提案してまいります。

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